「ジェトロのシステムに入れているファイアウォールソフトウェアにも VPN
の機能があったのですが、それだとポートを暗号化するだけで、(グループウェアの)ポートが遮断されてしまうと通信ができなくなる、というのは変わらない。じゃあどうするんだ、というんで、PacketiX
を選びました。」
PacketiX VPN 2.0
は、あるポートに別のポートの通信を通す(=トンネルを掘る)ことが可能という非常に独特な機能を備えている。これにより、村田氏は結局、443
ポートに「トンネルを掘」り、そこに 1352 ポートの通信を通すことにした。
PacketiX VPN 2.0 によって VPN を構築するには、VPN サーバ側と VPN
クライアント側へそれぞれソフトウェア(PacketiX Server・PacketiX
Client)をインストールする必要があるが、導入時に問題点など経験することはなかったと村田氏は言う。それどころか、インストール時に現地へ飛ぶ必要すらなかったとのこと。
「『ダブルクリック一発でインストールして、あなたのところの IP
はこれだから入れてください』と向こうに伝えて、それだけです。マニュアルも A4 一枚のものを渡して。超簡単でしたね。」
高い品質・機能を備えながらも、PacketiX VPN 2.0 の導入は従来の VPN
と比べ飛躍的に容易である。クライアントのインストールに関しては、アイコンをダブルクリックしてインストーラを起動したのち、フォームに IP
アドレスを二つ入力するほかは、基本認証用ユーザ ID
を入力するだけで済んでしまう。単純な作業時間短縮に役立つのみならず、拠点や事業所が広域にわたって散在するジェトロのような場合には、導入作業のためにいちいち管理者が現地へ赴かなければならないという手間を丸ごと省くことも可能となる。
導入効果
こうした「非常にスムースな」導入作業を経て運用が開始されたが、そののち導入目的が果たせたかどうか尋ねたところ、返ってきた村田氏の言葉はこのようなものであった。
「劇的に果たせました。」
導入前はなすすべもなく一方的に遮断されていた 1352 ポートの通信を、PacketiX によって掘られた 443
ポート中の「トンネル」を通して行うようにしたことで、通信が遮断されることはまったくなくなり、海外事業所との安定した通信が実現したのである。
このほかにも、PacketiX
は様々なかたちでジェトロの国際的な事業展開に寄与している。例えば、地域によって言語が通じにくい事業所などでは、「このフォルダをあけてください」と現地スタッフに指示することすらままならない場合がある。こういった事業所には、PacketiX
VPN 2.0 によって PC を国内からリモート管理を行う、といったソリューションが採用されているという。
その安定性・高品質さに加えた、導入のしやすさ・自由度により、PacketiX は様々な形で活用されている。
村田氏は PacketiX VPN 2.0 を「技術的に非常によくできた製品。管理のしやすさも GUI
があってすごくやりやすい。」と高く評価する。

ジェトロ本社(東京)
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「(ジェトロのスタッフは)国内に 1,000人 くらい(国内約 810 名、海外約 800 名、合計約 1610 名:2006
年 3 月 1 日現在)、海外に 2,000 人くらいいます。で、国内だとそれに 1,000
台とちょっと切るくらいのPCがあるのですが、全て(PacketiX を導入して)LAN の中に入れてしまいたいなと思っています。
そうしたら、いろいろなサービスが出来るのではないか、と。」
PacketiX に様々なビジネスの可能性を見る村田氏だが、PacketiX の導入時に不安などはなかったのだろうか?
「不安といえば、海外のクリーンかどうかもわからないような PC を(PacketiX で)同じ LAN
の中に入れてしまうのってどうかな、という意見はありました。でも PacketiX
は自分の中でポートのコントロールもできて、1352
しか通しませんよとかいう風に設定してあるので、まず問題ないだろうという結論に達しました。」
「海外の PC でそれこそ winny が入ってて重要書類も入ってるという可能性はあって、そういうのを LAN
の中に入れるっていうのは、非常に危険なんですけど、それはたまごが先かにわとりが先かっていう話で。(そういう PC も)LAN
の中に入れてしまえば、管理できるんですよね。あなた winny
入ってるの消してくださいっていうこともできるし、こっちから消すこともできるし。一挙にはできないですから、まず(今
PacketiX
を入れている)通信が不安定な地域でそれを実現して、それから北米やって、ヨーロッパやって・・・という風にすすめようかと考えています。」
PacketiX VPN 2.0
を導入している法人は、ジェトロのような規模の大きい官公庁関連の企業のほか、続々と現れている。ジェトロのように遠方とのネットワークを安定化させたり管理体制を充実化・簡便化するソリューションから、住基ネットカードで認証をかけ
WEB 情報を伝えるといったソリューションまで、その活用法は様々である。今までの VPN
にはない高い品質・独特な機能と、導入の容易さという、二つの長所を兼ね備えた PacketiX VPN 2.0
であるからこそ、様々な要請に柔軟に対応するソリューションとしての活用が可能なのである。
ジェトロにおける PacketiX の導入は、こうした PacketiX の自由度と信頼性とを如実に物語るものであるといえよう。